かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

言葉

 彼女は凄く言葉というものに重きをおいていると感じる。文章でも喋り方でも。きっと彼女が言葉というものに親しんできたんだと思う。だから文章から読み取る力とか、文章を構成する力というものが優れている。そして正しい言葉の使い方というものをよく知っている。僕が間違った言葉を使ったり、字を書き間違ったりすると指摘してくれる。お恥ずかしい。

 何かを文章で伝達しないといけないとき、言葉で伝えないといけないとき、彼女は適切な言葉を選んで分かりやすく伝達することができる。知識として多くの言葉を知っていて、それを適切に使うことができる証拠だ。

 彼女は難しい言葉も知っているけど、決してそれを使いたがりはしない。よく、自分が難しい言葉を知っていると得意げに会話に挟み込んでくる奴がいる。もっと酷いと難しい言葉を得意げに使ってくるけど、使い方が間違っているなんて人もいる。彼女は知っている感じは出さないけど、提示されればその言葉を理解できる。知っていて当然というようなスマートさで。僕は彼女の知識に感心するし、それを必要以上に外に出さない彼女が好き。

 僕も文章を読むことや書くことが好きだから、彼女との会話において彼女の文章に対するこだわりだったり好みってものが何となくだけど分かる。こういう表現好きだろうなとか、こういう言い方嫌がりそうだなとか。感覚的なものだから、具体的にどうって言葉に出来ないんだけど。

 たまに彼女と、こういう言葉遣いが嫌いとか、苦手っていう話をするけど、凄く共感できる部分が多い。お互いに結構言葉に対するこだわりが強いんだと思う。そのこだわりが同じ方向性でよかった。

 彼女の理解度が高いから、僕は伝わりやすいようにと言葉を選ぶ必要がない。言いたいことを言える。使いたい言葉を使える。僕よりも彼女のほうが言葉の知識量が多いので、僕が全力でぶち当たっても彼女がそれを受け止められると思っている。

 この単語使っても意味が通じないかも、なんて余計なことを考える必要がない。それがこんなにもストレスがなくて楽しいものだと気付かせてくれたのは彼女だ。彼女との会話が一番楽しい。いくらでも話していたい。