かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

創作キャラクター

 彼女との会話は飽きがこない。前は必死に彼女に対して話題を探して盛り上げなきゃっていう思いが強かったけど、今はそこまで必死にならなくても会話を楽しめる。僕の肩の力が抜けて、前よりも自然に彼女と話せるようになったんだと思う。彼女との会話が前よりもっと心地よいものになって嬉しい。

 彼女との会話において鉄板で盛り上がるものがあって、それは僕たちが作り出したキャラクターを演じて会話するというもの。多分これを誰かが見たら、何やってるんだと理解に苦しむレベルで盛り上がる。僕と彼女が話しているといろんなキャラクターが生み出されるんだけど、レギュラー化しているキャラはそう多くない。決まったストーリーがあるわけでもなく、打ち合わせがあるわけでもないから、キャラクターを演じつつ話す内容はその場のノリで考える訳だけど、それがわりとスムーズにできて会話が噛みあうので凄く楽しい。

 お互いに、向かわせようとしている話の方向性とか、ここでこれを言ったらこう返してくれるとか、この切り返しが求められているというのを察して話を作り上げていける。最初は名前と最たる特徴だけが決められていたキャラクターも、こうやって遊んでいる内に好きなものや嫌いなもの、家族構成なんかも決まってきた。もう僕たちが考えだしたキャラクターという枠を飛び越えて、ひとつの個性として独立して存在しているレベル。

 なんかよく漫画家とか小説家とかが、キャクターが勝手に動き出すとか言うけどそれに近い。

 とはいえ僕の思い通りに動かせるわけだから、そのキャラクターに僕自身の気持ちを代弁させてみたりして、ちょっと素直になれない自分のフォローをしてもらうこともできる。便利。

 彼女はキャラクターに性格付けするのが上手い。細かい部分で、あぁこのキャラならありそうっていうことを引き出してくるので感心する。

 僕と彼女で作り上げたキャラクターが僕と彼女の会話を盛り上げてくれている。

 こんなことをしている人はなかなかしないとは思うけど、彼女とこういうことができるのが凄く楽しい。僕と彼女だからこそ楽しめるものがあるのは嬉しい。