かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

分かったようなことを

 最近彼女は疲れている。肉体的にも精神的にも疲れていると思う。もっと休息が必要だと思うけど仕事や周囲の環境が彼女に安息を与えてくれない。

 誰かを気遣ってその人に合わせると疲れてしまう。でもそれをしなかったらその人に嫌われてしまうかもしれない。だから疲れるけど頑張って気遣い続ける。この流れを繰り返して、彼女には段々とそのストレスとか疲れが溜まって来ていたんだと思う。そして彼女はその努力がうまく行っているかどうか実感がない上に、空回りしている感じを受けている。何をやってもうまくいかない、自分の努力がプラスに働くどころかマイナスに働いてしまう、と感じているんだと思う。

 彼女は何か問題が起きればそれに対してまっすぐ向き合って解決策や対応の仕方を考える。いくつかの案を考えて、それを精査して、もっとも現実的で効果的な案を提示するために彼女は凄く思考を巡らせている。そこまで出来る人はなかなかいない。彼女はどんな問題に対しても真摯に考えている。相談相手によって問題を軽視したり適当な対応をしたりはしない。的確なアドバイスをしている。それをしっかり汲み取れる相談相手であれば彼女の思いやりに感謝して、彼女のアドバイスを生かして問題を解決できるだろう。でも結構ダメな人って多いもので、彼女がいくら一生懸命考えてあげてもそれを汲み取れずにアドバイスを生かせない馬鹿ってのはたくさんいる。彼女が何を言わんとしているかを汲み取ろうとすらしていない場合も多い。これは彼女に直接言ったけれど、馬鹿とまともな人の割合は8:2くらいの割合だと思う。

 彼女が空回りしていると感じてしまうのは決して彼女が悪いわけじゃなく、彼女の努力がたりない訳でもない。受け取る側の問題なのだ。日本語の通じない相手に日本語を使って必死で何かを教えようとしているようなそういう状態になってしまっているんだと思う。例えが分かりにくいかこれ。彼女と話していてこれと同じようなことを必死に伝えようと、たどたどしく話したら、彼女はすんなり理解してくれてその理解力に感動した。彼女自身はこちらの言いたいことを汲み取る力があるし、その点に関してとっても優れていると思う。だから本人に自覚がないようなことも言い当てられるわけだけど、それがあまりに図星だとそれを認められない心の弱い人は言い訳を駆使したり、必殺技「論点のすり替え」をしたりして自分の汚点やら弱い部分やらを認めようとしない。さらにゲスいのが、そういう状況で反撃のつもりなのか彼女を傷つけるようなことをいうやつは本気で消えてしまえばいいと思う。

 彼女の周りにはそういう心の弱い人が多い。彼女の心労の原因の大半がこういう人たちのせいな気がする。

 だからこの8割のろくでもない人達を切り捨てるか、もうちょっと雑に扱えれば彼女は楽になれるんだっていうような無責任なことも時折思う。でもその8割も彼女にとって仲間だったり友達だったりするわけだ。だからもちろん無下にできないこともわかる。そもそもそういう風にできるなら彼女が僕がこんなこと言う前にできてるからね。そう簡単にいかないことだから彼女は苦しんでいるし悩んでいる。そしてそれがストレスになって精神的に疲れてしまっている。

 彼女のしている努力や気遣いは間違っていない。実感は無いかもしれないし、周囲が信じられなくて不安になることもあると思う。でもその不安を受け止めてくれる人はいる。僕もそうだし、それ以外にも知る限り何人かいる。それでも不安になることもあると思う。そうしたら僕に何度でも確認してくれればいい。僕はいつでも彼女の味方だし、彼女のことをしっかり見ているから彼女のしていることが間違いではないことを教えてあげられる。

 とにかく今日は彼女のしていることが悪いわけではなく、受け取る側に問題があることを拙いながら伝えることができてよかった。