初心忘れるべからず

　今日はふと彼女を好きになったばかりの頃の気持ちを思い出した。

　彼女のことを思うと胸が苦しくて、彼女に好きになってもらおうと必死だった。かなり必死だったと思う。周りが見えてないレベルで。そもそも周りを見るとか、必死な自分を客観的に見る余裕がなかったか。

　その割に、僕はなぜか彼女を好きという感情が一時的な感情なんじゃないかと疑ってかかっていた。だから彼女のことが好きという感情についてはなるべく冷静に考えていたつもりだ。自分の中で生半可な好きではないんだという確証が欲しかった。

　どれだけ冷静に考えても彼女が好きだという結論に至るから僕は自信を持って彼女に好きだと言えた。

　あの時の僕は今の僕から見れば酷く初々しくて、直視できない恥ずかしい感じだったと思う。あの時の僕のダメさとか必死さを彼女が受け入れてくれたからこそ今があると考えると、彼女の懐の深さにいくら感謝しても足りない。

　そういえば先日、好きという感情について考えていたんだった。彼女の全てが好きって言うけどその全てとは一体何？と。どうして全てが好きって思えるんだろうって。

　彼女を好きだと思う要素はいくつもある。見た目が可愛いとか、無邪気なところが好きだとか、しっかりしているところが好きだとか何個も挙げられる。それをさらに細分化もできる。その要素を一つ抜き出して、それを全く別の誰かに与えたとしても、僕はその人を好きになるとは限らない。全ての要素が集まって彼女という人物を形成しているからこそ好きなのだ。こんな要素を持っていて、それからこんな要素も持っているから好きと思えるということ。

　普段しっかりしている彼女が、無邪気な所を見せてくれるから好きとかね。

　僕が好きだなって思う所をたくさん持ち合わせているからこそ彼女を魅力的に感じるわけで、結論として彼女の全てが好きっていうことになるのかなというのが現時点での結論なのでした。

　これはなかなか文章化するのが難しいので、これを読んでもうまく伝わらないかも。

　いつかもっと分かりやすい結論を出せるといいな。そして僕の好きという気持ちを100％とは言わないけど、それに近い割合で彼女に伝えられるようにしたい。