かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

モーニングコール

 彼女が早起きしないといけないとき、僕は彼女を電話で起こすことにしている。

 彼女が起こして欲しいなあって言ってくれると僕はとっても嬉しい。仮にそう言われなくても自主的に起こすけど。

 彼女の一日の始まりが僕から始まるなんてちょっと素敵でしょ。

 一応誤解がないように言っておくと、彼女は一人で起きられないわけじゃない。僕が一生懸命起こすのと彼女が自主的に起きるのとでは結果はそんなに変わらないきがする。だから起こすことを許可してもらっているっていう認識が正しいと思う。決して起こしてあげている、ではない。

 彼女は寝起きが良くなくて、電話するととっても眠そう。というか電話しても寝る。それが凄く可愛いので僕は満足なんだけど、彼女を起こさないといけないのでなんとか頑張って起こそうと試みる。

 起きてーって僕が言うと、やだ!って返事をしてくる彼女がたまらなく可愛い。

 なんとか寝る理由を作り上げて寝ようとしてみたり、起きたって嘘をついて寝ようとしてみたり。可愛い。

 彼女が可愛くて楽しいので、僕は起こしても起こしても起きてくれないっていう状況に腹が立つことはない。ただ時間が差し迫ってくるとちょっと焦る。でもそれも最近ではあんまりなくなってきた。

 以前は予定している時間に対して準備に必要な時間がこれくらいだから、今この時間に起きてないと遅れるじゃん!ってなって勝手に焦っていたんだけど、この件に関しては余裕が生まれた。

 僕との予定の時は多少遅れてもいいやって思うし、それ以外の予定の時はなんだかんだで彼女は上手いこと時間に間に合わせられる。僕との遊ぶ予定にもだいたいきっちり間に合わせてくれる。

 彼女に対しては精神的な余裕を持っていることがとっても大事だなって思う。この彼女を起こすということにおいても、それ以外についても。

 余裕は僕の考え方次第で無くなったり生まれたりするものだろうから、そこらへんうまくやらないといけない。

 彼女を起こす時に一番もどかしく思うのは、物理的に起こせないこと。彼女が目の前にいたら強制的に実力を行使して起こすことができるのに、電話じゃ起きてーって言うことしかできない。眼の前にいたら寝起きで不機嫌な彼女に怒られながらも起こせると思うんだけどなー。それができないのがちょっと悲しい。

 でも電話口で眠そうな彼女の可愛さを堪能できるので満足しています。