かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

趣味趣向

 僕と彼女は共通して、音楽を聞くことと本を読むことが好きだ。

 音楽に関しては僕の好きな音楽が偏りすぎているというか、万人に受け入れられるものじゃない気がして、彼女にもあんまりおすすめできないんだけど、それでも僕が紹介した音楽はきちんと聴いてくれる。気に入ってくれた曲もあるようなので嬉しい。元々彼女が聴かないジャンルだったみたいだけど、聴く前から嫌がらずに受け入れてくれるから好き。

 彼女が勧めてくれる音楽は、僕が興味を持って来なかったジャンルで、そういう意味では僕と彼女の紹介する側としての立場は似ている。そんなジャンルの音楽だけど、彼女から勧めてもらった音楽はだいたい気に入っている。彼女のセンスが良いんだろう。僕の願望を含めて言えば、彼女と僕の好みが似ているからという理由もあるはず。

 彼女以外が勧めてきたならば、聴かず嫌いしてしまいそうなのに、彼女が勧めてくれるとすんなり受け入れられるから面白い。

 本に関しても似たようなもので、僕が好きなジャンルと彼女の好きなジャンルは違う。でも僕が紹介したものを彼女は楽しんでくれるし、彼女の紹介してくれたものを僕は楽しめる。

 そう考えると、音楽にしろ本にしろ彼女と僕の元々好きなものというのはほとんど被っていない。ちょっとマイナーなラノベをお互い読んだことあるという不思議な共通点を見つけて嬉しかったくらいで。

 彼女の好きなものは僕の知らないもので、それはなんだか凄く魅力的に感じる。何回も貸し借りをして、彼女のおすすめに触れてきたけれど、きっとまだまだたくさんあるはずだから。

 僕はそうやって彼女の好きなものに触れることで、彼女の内面にも触れられるような感じがする。

 今閃いたんだけど、彼女が気に入るかどうかは別として、自分の好きなものを知って貰いたい。そういうスタンスで彼女に何かおすすめすることにしようかな。押し付けがましいかな。

 でも彼女に知ってほしいものはいっぱいある。できれば気に入ってもらってそれについて話がしたい。そうすれば凄く楽しいと思うから。

 彼女に何をおすすめしようかな、これを気に入ってくれるかなって考えてる時って結構楽しい。

 彼女もそんな風に楽しみながら僕にいろいろおすすめしてくれてると嬉しい。