かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

気にしい

 彼女は気にしいだ。自分がしたことが裏目に出てないかとか、他人の態度に反応して自分が嫌われているんじゃないかとか心配することがある。

 そうやって不安になっている彼女がまた可愛らしいんだけど、彼女にしてみたら気になって気になって不安になっているんだから、僕が可愛いなあって思っているだけではいけない。

 僕もわりと気にしいだから、彼女のそういう部分には共感できる。不安を抱く理由もよく分かる。だからこそその不安がっている姿が愛おしく感じるんだと思う。そんなに心配しなくても大丈夫だよーってなる。

 僕にできることは彼女の話を聞いて、彼女の不安に対して反証材料を揃えることだ。理由もなく反射的にそんなことないよって言っても彼女には慰めにも何にもならないから。きちんと理由を用意して、こうだからそんなことないよって言うと彼女もそれを受け入れてくれる。

 もちろん思ってもないことを言うのもだめだ。彼女が僕の発言に一定の信頼を寄せてくれているからこそ、僕に意見を求めて来てくれるのだから、それを裏切るようなことをしてはいけない。仮に彼女にとってマイナスになることであっても彼女にはしっかりと伝えようと思っている。仮にマイナスの情報であっても彼女はしっかりと受け止めて処理できる力があるから。

 彼女の凄いところは決して自分が求めている答えを押し付けてこないところだ。なるべくニュートラルな状態で僕の意見を受け入れようとしているように感じる。こういう答えを期待していますよ、という感じがない。だからこそ僕も本心を伝えられるというわけだ。

 ニュートラルな状態ってのは結構こういうこと以外でも彼女といると感じる部分で、彼女自身が自分について考える時でも他人について考える時でも、中立というか客観的というか、偏った思考にならずに視野を広く保って考えることができていると思う。

 もちろんそうじゃない時もあるだろうから、そういう時に僕が客観的な意見を出せればいいなあって思っている。

 きっと彼女も僕にそういう役割を求めてくれていると思うから。