かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

理解に伴う行動

 彼女は僕のことをよく理解してくれている。3日間程会えなかったことで僕の中に不安が渦巻いていたことはもう散々言ったけれど、それによって僕の言動がちょっとおかしかったことに彼女は気付いてくれていて、どうしてそういう風になっているのかも分かってくれていた。僕自身ほぼ無自覚にそうしていたんだけど、言われてあぁそうなんだなって気付いた。

 彼女は僕がへこむとすぐに気付く。それは僕が分かりやすい態度を取っているからかもしれないんだけど、僕としてはそれ程表に出してないつもりでもバレてしまう。面と向かってバレるならまだ分かるけど、文章のやり取りでへこんでるのがバレると凄いなあと思う。

 僕も他人の機嫌とか態度には注意を払うようにしているし、機敏に反応しているつもりだけど、彼女には敵わない。将棋で言うなら僕の読んだ手の更に数手先を読んでいるようなそんな感じ。僕の身の回りにいて、この人には敵わないなあって思うのは彼女だけだ。そんな彼女に僕は魅力を感じる。

 きっと彼女は僕が彼女に対して望んでいることも敏感に感じ取っているんだと思う。その僕の希望に乗るのか敢えて乗らないのかは彼女のさじ加減で、僕は彼女の言動に一喜一憂することになる。

 彼女は僕がどうすれば喜んで、どうすれば悲しそうな顔をするのかを分かっている。僕の感情をコントロールできると言っても過言ではない。僕は単純で、それに簡単に乗っかってしまうので彼女の思うがままだ。いや、違うな。彼女が相手だから何も考えずに全力で乗っかっていけるんだと思う。

 そういうやり取りは楽しいんだけど、同時に僕もそちら側に回りたいなあと思うこともある。僕の発言で彼女を一喜一憂させてみたい。彼女は僕より上手だから、そうそう僕の思惑には乗ってくれないだろうけど。

 僕のことを理解してくれている彼女に、僕がして欲しいことをして貰うのはきっと心地よくて楽なんだろうけど、そうやって甘えてはいけない。甘えてはいけないけど、彼女の包容力に甘えたくなるよね。

 そう、彼女には包容力がある。頼りたくなるような、お姉さんっぽさとでも言うのか。困ったときに相談すればなんとかしてくれるようなそんな頼り甲斐もある。彼女自身相談を受けるのは好きなようだし、そういうのに向いているのかもしれない。僕は彼女に頼るよりも頼られたいんだけどね。

 彼女は可愛くて守ってあげたいって思わせる部分と、しっかりしていて頼りたいって思わせる部分とがあって、どちらの彼女も僕は大好きで、相反するような二つの要素を持っていることに魅力を感じるのでした。