かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

強さと弱さ

 彼女は強い。精神的な強さを持っている。弱くて脆い部分ももちろんあるんだけど、それでも逆境に立ち向かえる強さを持っている。権力に屈せず自らの考えを意見することができるし、外部からの攻撃で簡単に折れることもない。

 この精神的な強さも彼女の魅力の一部で、僕が好きな部分だ。

 ショックなことがあった時、彼女はまず僕に報告してくれる。僕がいない時は僕以外の人に報告しているんだろうけどそれにはとりあえず目を向けない。僕がいれば僕に報告してくれるからそれでいい。

 その時の彼女は酷く落ち込んでいたり、苛立っていたり、不満気だったりと色んな感情を持っている。

 僕はその話を聞いて、思ったことや感じたことを伝えると、彼女は自分が話したことと僕の回答を踏まえて感情の整理をする。自分が感じたこと思ったことををそのまま伝えることで、自分がこう考えていたんだって彼女自身が気付くんだと思う。そうすると何が嫌だったかとか、誰が悪かったとか、そういう根本的な問題が見えてくる。一時的な感情や雰囲気によって見えにくくなっていた情報が分かりやすくなる。彼女はそれを無意識にやっているのかもしれないけれど、それによって彼女は問題に立ち向かえているんじゃないだろうか。

 そしてそこに立ちはだかる問題が、なかなか手ごわいものであったとしても彼女はしっかりと考えて、向き合うことができる。僕の存在が彼女の助けになっていると思いたいけど、僕から見ると彼女はほとんど自分の力で問題に対処している気がする。僕の存在自体が彼女の力になっているならそれでいいけどね!

 現在進行形で、原因不明だが彼女はとある職場の方に冷たい態度を取られている。彼女がその人に対して何かしたか、というとそうでもないっぽい。仮に嫌な思いをさせたとしてもそれはその人が過剰に反応したことによる、被害妄想的なものであって彼女が悪いわけではないと思う。そういう人なのだ。

 それで一番最初に彼女が冷たくされたって僕に言ってきた時、彼女は凄く傷ついていた。彼女はその人に対して気を遣って話しかけたり積極的に交流していったりしていたのに、それをすべて無碍にされたのだからショックを受けるのも当たり前だ。元々性格に問題がある人だからといって仕方ないねって思えることでもない。

 それからもう4ヶ月くらい経ったんだけど、まだその態度は続いている。なぜか僕に対してもその人は冷たい。まあ僕はそもそもほとんど交流してないから何らダメージはないんだけど。彼女はこの期間で、その人に対してどうでもいいと思えるようになったらしい。きっと今でも気にはなるだろうし、嫌な気分にもならないことはないだろう。でもそう思えるくらいに彼女がぶち当たっていた問題が形を変えたということで、それはいつまでも最初の段階でショックを受けたまま立ち止まらずに、相手の考えていること、自分の行動を振り返って、どう対応するのが良いかを彼女は考え続けていたからだろう。結果彼女はその人に過剰に反応するよりも気にしないようにするという選択をしたのだ。

 ちょっと具体例を出してみたけど、こんな感じで彼女はつらい状況に置かれても、逃げ出さずに立ち向かえる強さをもっている。それでいてちょっとしたことで揺らいで消えてしまいそうな弱さを見せる時があるから僕は彼女をどうにか支えてあげたいと思う。

 彼女は芯がしっかりしていて強い子。彼女が弱い所を見せてくれるのは信頼してくれている証。