かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

感情の正当性

 ふと、彼女が不満を持つ時や怒る時っていつも正当な理由があるなあって思った。

 人って怒る時は冷静さを欠くから、つい感情を優先させてしまう。なんとなくイラッとしたからとかムカつくからなんて理由で怒ってどうしてその感情に至ったかを考えない人だって多いはず。

 不満を抱く時も同様で、なんとなく気に入らないとか漠然とした理由になりがち。

 でも彼女は自分の不満や怒りの理由をきちんと分かっている。そしてその理由が僕を納得させるだけの正当性を持っている。それが僕に対しての不満や怒りであれば、僕が悪くて反省しなければいけないと納得できるし、僕以外のことに対してであれば彼女の意見に賛同できる。彼女に対してその意見は違うんじゃない?と思ったことが今まで一度もない。

 彼女がそういうことを僕に言う時は、恐らくいくつかの我慢と、もしかしたら自分が思っていることは間違っているんじゃないか、なんていう疑心を経ている。決して理不尽な感情をぶつけてくるわけではない。

 そして彼女はそれを話した際に返ってくるであろう答えすら予想している。実際はどうか知らないけど僕はそう思う。当然の切り返しをすると、そんなことは分かってるって言われちゃう。うわべだけの反応や一般論を言っても彼女は納得してくれない。だから僕は彼女と話す時は、しっかりと話を聞いて自分で考えた答えを彼女に伝えている。その場しのぎで調子よく合わせだだけだったらきっと彼女はそれに気付いてしまうだろうから。

 彼女の感情は彼女の中で我慢と考察を繰り返した結果だと分かっているから、僕は受け入れられるのかもしれない。

 そうだ、彼女は自分の事を棚に上げて不満を言うとか、責任転嫁して怒るとか、そういうことがないんだ。だからこそ僕は彼女が好きなんだろう。怒り方が好きってレアだな。

 彼女の不満や怒りは彼女自身が真面目に頑張っているから出てくるものも多くて、彼女の意見は本当に正しい。前から思っているんだけど、彼女には簡単には揺らがない一本の芯みたいなものがあって、それによって考え方とか意見がぶれずにいるんじゃないかなって。時と場合によって意見がころころ変わる人っているけど、彼女はそんなことないからね。一貫している。

 彼女のそういう部分も彼女に魅力を感じる要素の一つだなって思うのです。

 不満とか怒りってマイナス要素っぽいけど、彼女のそれは魅力的に見える要素になるってお話でした。