かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

風邪

 今日僕は数年ぶりに風邪で熱を出した。といっても38度手前くらいで、寝こむ程ではなかった。仕事を休むという選択肢もあったのだが、頑張って行くことにした。理由は二つ。一つは僕が休むことで人手が足りなくなって迷惑がかかるから。もう一つは彼女に会いたいから。この二つの理由のうち、重要なのは後者である。職場に迷惑がかかろうと彼女が今日休みだったら、僕は迷うことなく病欠を選んでいた、かもしれない。

 職場に行って、彼女の顔を見ると安心した。

 彼女に心配して貰いたいという思いが無いわけではなかったが、どちらかと言えば心配を掛けたくないという思いのほうが強かった。でも彼女が僕を心配してくれることが嬉しかった。しんどかったせいもあって、甘えたくなってしまった。たぶん甘えてた。

 彼女からしたら、いつものテンションで僕に接することができず嫌だったろうと思う。それでも弱った僕を構ってくれて、仕事も手伝ってくれて、やっぱり彼女は優しい。

 彼女の優しさに僕はもっと感謝しなくちゃいけない。彼女のしてくれることが当たり前だとは思わず、そこにある優しさとか愛情を常に考えなくちゃいけない。

 病気の時って誰でも心配してくれるし、優しくしてくれるけど、彼女の優しさは単に僕の体調を心配してくれているだけじゃなくて、それを踏まえた上でいつも通り接してくれることだと思う。過剰に気を遣わず、かといって冷たくもならない。絶妙な加減で僕に優しくしてくれる。

 僕の調子を気にしつつ、僕のわがままを聞いてくれて、なおかつ僕が無理をしないようにと配慮してくれる。

 彼女の優しさは本当に心地よい。

 仮に僕が一人暮らししていて、病気で寝込んだら彼女は看病しに来てくれるかな。今からしばらくその妄想で時間を潰そうと思う。ここには書かない。