かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

意識

 今日も彼女と遊んだ。最近彼女とよく遊んでいる。僕は幸せで仕方ない。こうやって遊ぶ感覚が短いと嬉しいけど、次遊ぶまでが長くなった時が悲しい。会えない日が続くと辛い。それはきっと幸せとの落差なんだろう。幸せを感じているからこそ辛いと感じてしまう。

 彼女と一緒にいると、ずっと一緒にいたいなって切実に思う。こんなに彼女と一緒にいて楽しいんだから、それが毎日だったらどれだけ幸せなんだろうって。そう考えずにはいられない。

 彼女と出会ってもうすぐ一年になるけど、一年前の僕からは今の僕は想像できないだろう。彼女と出会う前の僕はもちろん彼女と出会った直後の僕だって、僕の現状を知ったら驚くに違いない。

 一年を振り返って見ると、楽しかったなって思える。それは彼女の存在があるからなんだけど。むしろ彼女の存在がなかったら僕は鬱屈とした生活をしているんだろうから。一年を振り返るようなそんな気分にもなれないかもしれない。

 そういえば数日前に僕が彼女をいつから好きになったのかというような話題が出て、いろいろ考えた。僕が明確に彼女を好きだと思って側にいて彼女を支えてあげたいと思ったのは、以前にも述べた長電話の夜のことなんだけど、もしかしたら僕はそれ以前から彼女のことが好きだったんじゃないかなと思う。僕のことを好きだと言ってくれて、職場でよく話したり、他の誰かを含めた食事に行ったり、そういうことをしているうちに僕はきっと彼女のことが好きになっていた。

 問題はその好きがどういう好きだったのかってこと。人として好きだったのは間違いなくて、女性として好きになったのはいつなのかがはっきりしない。彼女のことは当初から可愛いと思っていたし、仲良くなりたいと思っていた。可愛い子とは仲良くなりたいもの。それがもう既に女性として好きと言えばそうかもしれない。でもその時はそんな親密な間柄になりたいとか、彼女を独占したいとかそういう感情は抱いてなかった。現にくずと仲良くしている彼女を見て嫉妬心を抱くことも無かった。そう、だから嫉妬心を抱き出したのは長電話の後なんだと思う。でもやっぱりその前からくずより僕のほうが良いと思って欲しいっていう感情はあったのかな。あったような気もする。やっぱり彼女のことを女性として意識するなっていうほうが無理な話で、半分意図的で半分無意識くらいの割合で彼女と仲良くなろうと画策していたんだろう。

 僕に好意的に接してくれる人で、なおかつ可愛いんだからね。話していけば話が合うことも分かっていって、メールも楽しくて。そりゃ好きになるよ。ならない材料がない。

 自覚がないだけで、僕はきっとかなり早い段階から彼女の魅力に惹きつけられていたんだと思う。彼女の笑顔は可愛いからね。きっと当時の僕だってそう思っていたし、その魅力にやられたはずだから。

 自分で意識する以前から僕は彼女のことが好きだったんだね。