かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

好きの理由

 彼女は僕に、好きな所を挙げてと言ってくる。

 僕は彼女のことが大好きだ。大好き過ぎて理性を捨てたくなるくらい好きだ。

 でも普段彼女のどこがどういう風に好きかっていうのはあまり深く考えない。漠然と好きだなあって常に思っている感じ。

 だから彼女に、好きな所を具体的に挙げてって言われるとうまい具合に出てこない。笑顔が好きだよーとか、僕がやろうとしていることをすぐに理解してくれるところが好きだよーとかならぽんぽん出てくるんだけど、これがどういう時の笑顔が好きなのかっていう具体的な話になってくると、頭の回転が悪い僕はエピソードを出してくるのに時間がかかっちゃう。

 なんでもそうなんだけど僕は物事を漠然と捉えすぎてるのかなって今思った。観た映画のストーリーも漠然としか覚えてないし、読んだ本の内容もそう。

 彼女のことはずっと見ていて、彼女のことをずっと考えているから、こんな僕でも具体的なエピソードも引っ張ってこれる。ちょっとたどたどしくなっちゃうけどね。

 僕の好きって気持ちをなんとか彼女にきちんと伝えたいし、それが伝わればきっと彼女も喜んでくれる。そのためにはやっぱり具体的にどこが好きかを彼女に伝えなきゃいけない。これは彼女が具体的にと言ったからではなく僕自信が具体的に伝えたいと思っているから。

 という感じで普段から彼女のことを可愛いなって思った瞬間とか、好きだなって思った瞬間を覚えておこうと思っているんだけどなかなか覚えていられない。つい、可愛い!とか大好き!っていう感情のみが残りがち。きちんと彼女に伝えたいのに。

 好きで好きでたまらないのに、この気持ちをうまく言葉にできなくて、彼女にちゃんと伝わらない時のもどかしさ。僕の力が至らないんだけど。

 彼女にもっと僕の気持ちをしっかり伝えたい。今はどれくらい伝わってるんだろうな。

 たぶん彼女に聞いたら全然伝わってないって言うんだろうなー。