かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

話し上手

 彼女は僕が馬鹿なことを言っても受け入れてくれる。他の人だったら引くようなことを言っても笑ってくれる。あ、でも内心引いてたらどうしよう。心配になってきた。いや、きっと大丈夫。

 今日の僕はいっぱいCDを借りてテンションが上がっていた。テンションが上がりすぎて借りたCDをのリストを手書きしたくなって、それを彼女にあげたくなった。冷静に考えればそれを彼女がもらった所で嬉しいのかという疑問が湧くのだけれど、テンションの上がった僕は馬鹿なのでそこまで思い至らなかった。とりあえずリストを作って見せたいことを彼女に伝えたら、許可してくれた。

 それに何の意味があるの?って聞かれてもおかしくないのに、やってくれていいよって言ってくれたことが僕は凄く嬉しかった。だから僕は嬉しくてさっきまでCDのリストを作ってた。求められてもいないのに勝手にアーティストの紹介までした。楽しくて仕方ない。

 たぶん他の人なら首を傾げるようなちょっと変なことを提案したとしても、彼女は受け入れてくれる。もちろん彼女の中で何らかの判定が下されているので、受け入れてくれない場合もある。それは当たり前だ。でも一般的価値基準に照らしあわせて「普通はそういうことしない」という理由で提案を取り下げることはしない。

 僕はそういう彼女の偏見の無さが好きだ。彼女は自分のことであれ、他人のことであれわりと客観的視点から物事を捉えていると思う。自分のことは主観的になるのは必然なんだけど、それを理解した上で客観的に見ようとしているように感じる。やっぱり頭が良いんだね。

 彼女の良い所は単純に感情で文句を言うんじゃなくて、理性的に考えた上で感情的になれるところ。僕は彼女のそういう所が好きなのだ。

 「あの人がむかつく」ではなくて「あの人はこういう所があって、こうだからむかつく」っていう感じ。

 ついでにその人がどうしてそういう行動を取るか、とか、どうしてそういう発言をするか、とかを分析してる。

 そし分析の結果を僕に話してくれるのだ。毎回その分析が的確で感心する。

 単に感情的になって愚痴を言われると僕は困ってしまうんだろうけど、彼女は理路整然とした愚痴を言ってくれるので凄く聞きやすい。反応もしやすい。理解もしやすい。そう、彼女は話すのがうまい。

 おかげで僕は毎回楽しく話が聞ける。逆に僕が話すと面白い話が提供できなくて申し訳なくなる。彼女と自分を比べると相当話すの下手だなって思う。へこむ。

 でも僕が話したらしっかり聞いてくれる彼女はとっても優しい。笑って話を聞いてくれる。

 彼女と話せる時間を大切にしたい。