かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

空想現実

 彼女といると、これは現実だろうか、と思う時がある。

 彼女が僕の前にいて、僕の相手をしてくれているという状況が現実なのかと疑いたくなってしまうのだ。

 僕にとって彼女が僕と一緒にいてくれることは夢の様なことで、夢でないにしても何かの間違いや陰謀が絡んでいるんではないかと考えてしまいたくなる。

 僕の人生において、僕が本当に大好きな人が僕のことを好きでいてくれたという状態になったことがなくて、いわゆる両思い的なやつね。今はそれに近い状態で、僕はとても幸せで、だからこそこの現実を疑いたくなる。

 幸せな状態でいることに不安を覚えてしまう。この幸せを失ってしまうのが怖くて疑ってしまう。

 今日も目の前にいる彼女が可愛くて、これは現実だろうかとふと考えた。もちろんこれは現実で、彼女に触れることもできたのだけれど、どうしてかそう考えてしまうことがある。今までこんな思考に至ったことはなくて、彼女以外のことで現実だろうか、なんて考えることは全くない。

 アニメとか何かで凄く嬉しいことがあった時にこれは夢か、なんていって頬をつねるというテンプレがあるけど、僕は彼女といる時にそういう思考になる。頬はつねらないけど。

 わりと彼女と一緒にいることは多いんだけど、毎回彼女に会えるのは本当に嬉しくて、毎日会ってるからという理由でその嬉しさが薄れることはない。前日に長い時間一緒にいたとしても、何日も連続で会っていたとしても、彼女と会うのはいつだって嬉しい。会えると思うと楽しくなってくる。

 だから彼女といることが現実なのか、と疑ってしまうのはその瞬間が幸せで楽しくて嬉しくて仕方ないからなのだろう。

 彼女と二人きりでいることは今の僕にとって何よりも楽しいことだから。