かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

やさしさ

 彼女と二日会っていない。

 いやまあ二日なんて短いじゃんと思うかもしれないが、意外と二日は長い。会えない二日は長い。

 全く連絡を取っていないわけではないので、まだいいのだけれど。

 でもケータイで連絡を取るのと実際に会って話すのではやはり満足感が違う。今日は僕も彼女も休みだったので、一日中連絡を取り合っていた。今日やったことなんてDVDを観たくらいで他は全部彼女との会話で費やした。幸せだ。

 彼女は僕に付き合ってくれる。きっと彼女だってやりたいことがあるんだろうけど、僕との会話を優先してくれている。それは彼女が僕と話をしたいと思ってくれている、ということだと考えると嬉しい。僕のために時間を割いてくれる彼女が大好きだ。

 彼女が僕のことを考えてくれているんだなあって直接的に感じることってわりと少ない。それは決して彼女が僕のことを考えてくれていないわけではなくて、彼女の僕に対する気遣いが自然で、馬鹿な僕は気付かないというのが正しい。僕と一緒に行動するために色々考えを巡らせてくれていたりとか、僕に会いに来たということを悟られないように他の人達に気を配ったりとか。そういうのは後々彼女から言われて気付くなんてことも多い。

 彼女の優しさは自然で、更に彼女自身が優しさをアピールしないから、その恩恵を受けていることに気付かない人が多い。そしてその優しさに甘んじてしまっている。僕はそうなりたくない。彼女に優しくしてもらえるのは嬉しいんだけどそういう気遣いに甘えたらいけないと思っている。甘えたらいけないというかその優しさに気付かないままに、その優しさを享受し続けてしまうことが良くないと思っている。知らない内に彼女に対してわがままになっていきそうで。

 だから僕は彼女の気遣いを察することのできる人間にならなければいけない。そして僕が彼女を気遣ってあげなければいけない。なんて勝手に思っている。

 きっと彼女の優しさは誰にでも向けられていて、それは何かの理由で向けられなくなることもあるんだけど、とにかく基本的に彼女の優しさは無条件で他人に向けられている。その優しさを僕には少し多めに、できればかなり多めに向けてくれると嬉しいなあなんて思う。僕が彼女にとって特別であって欲しい。

 そして僕に優しさを向けてくれる彼女を僕はずっと好きでいたい。