かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

居心地の良い理由

 いつもあまり内容を考えないままに書き出すと意外と書けちゃうので、あぁきっと僕の中に彼女が溢れているんだなあって馬鹿なことを考えた。昨日から頭がちょっとおかしい。変なテンションを引きずっている。

 ちょっと前に、彼女が頭いいっていう話をしたと思うんだけど、また書きたいから書く。

 彼女は知性ある女性だ。知性があるってなんか良い褒め言葉。気に入りました。

 でも決して頭が良いことを鼻にかけているわけではなく、むしろそれを隠しているように感じる。あえて馬鹿な振りをしているというか。太宰治人間失格の中で、道化を演じるという表現があって僕はそれを非常に気に入っているのだけど、その表現を借りれば、彼女も道化を演じているんじゃなかろうかと思う。僕にも少なからず道化を演じている部分があって、それも僕と彼女の共通点だと勝手に思っている。彼女がそうやっていることに気づいている人は少ない。

 普段の彼女の言動をしっかり見ていれば、頭の回転が早いことはもちろん、教養があることも分かるはずだ。

 僕はその彼女の隠し切れない知性が好きだ。何気ないように、ごく自然に振舞っている部分から知性を感じさせる。何も考えていないお馬鹿さんの何倍も魅力的です。

 以前彼女が、漢字の読みクイズを僕に出してくれたことがあった。彼女は今回のは簡単で全問正解したと言っていて、僕も一応全部当てることができたんだけど、簡単かといえばそうでもなくて、割りと怪しいところもあって。ちゃんと読めるの偉いなあってちょっと上から目線で思った。偉そうでごめんなさい。僕はたまたま全部読めただけなのにね。

 勉強が出来る人が好きとかそういうのは無いんだけど、漢字の読みが出来る人は好きです。僕が活字好きだからなんだけど。

 彼女に本を貸すことがあるんだけど、当初あまり難しいのは読めないと彼女が言ったので、一番最初、僕はさんざん悩んで前述した太宰治人間失格を貸した。人間失格も読書が好きじゃない人にとっては苦痛だろうし、なんで僕はあれをチョイスしたんだろう。読んで欲しかったんだろうな。とにかく彼女はそれをしっかり読んでくれて、難しいの読めないと言っていたわりに読んでくれた!と嬉しくなった覚えがある。と同時に難しいのハードルがどこにあるのかわからなくなった。

 つまるところ彼女は大体の本が読めてしっかり理解もできるんだと思う。ただ彼女は自分の能力を低めに見積もるので、難しい本は無理というような事を言ったのだろう。そうやって自分を過小評価してしまう彼女もたまらなく好きなのだ。

自分で言っておいて好きなポイントがよく分からないけど、とにかく好きなのだ。

 これは決して自分が頭いいよって言いたいのではないんだけど、僕は僕が言いたいことや、やりたいことを何の遠慮もなく表現すると伝わらない、といった経験をわりとしている。……これは僕が馬鹿という可能性もあるね。

 多少噛み砕いたり、補足したりすることで理解してもらえるので、僕はできるだけ分かりやすく相手に伝わりやすい表現を探すことが癖になっている。

 文章を書く時も難しい言葉を理解してもらえないかも、と思って別の表現にすることも多い。これは読んでくれる人を舐めているだけかもしれないけど。

 これ僕が上から目線の嫌なやつですって自己紹介してるわ。まあいいや。

 でも彼女相手にはこれをしなくていい。これは僕の中ではかなり凄いこと。僕が言いたいこと言っても理解してもらえるし、やりたいことやっても理解してもらえる。好きな様にやれる。

 自分が嫌なやつと主張してまで言いたかったのはこれ。

 彼女には遠慮しなくていい。すごく楽ってこと。

 彼女の傍が居心地の良い理由。