かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

視線と思い

 僕は結構な確率で彼女を見ている。彼女が働いてる時でも隣に座っている時でも。どんな時でも彼女が視界に入る位置にいたら目をそちらに向けてしまう。目で追ってしまう。見ていたいのだ。

 だから僕が彼女と一緒にいる時は常に彼女を見ている。彼女の目も鼻も口もすべてが可愛い。特に口が好きだってこの間気づいた。だから彼女の顔を見ちゃう。無意識的に視線が彼女の方を向いてしまう。だから意図して視線を外そうとしない限りは自然と彼女を見ていることになる。

 彼女が話している時も、自分が話している時も。

 無言で彼女を見ていると、それに気づいた彼女が何か喋ってと言うけれど、無言で彼女を見ている時は可愛いなあという思いで頭がいっぱいになっているので、言葉を探しても可愛いしか出てこない。本当に可愛いのだから仕方ない。

 何が可愛いって無言で見ていて目があった時の、その目が可愛い。微笑む顔が可愛い。僕を見て微笑んでくれているという事実が僕を幸せにする。僕は嬉しくて笑ってしまうのだが、そうすると彼女はなんで笑ってるのなんて言う。それは僕が幸せで幸せで仕方ないから。

 彼女のことをいくら見ていても満腹にはならない。もっと見ていたいと思う。もっと一緒にいたいと思う。彼女の素敵な表情をもっと僕にだけ見せていて欲しいし、僕が彼女を笑顔にしたい。

 彼女が近くにいるのに彼女を見ることができない、なんて時がたまにあるけど、そうなると僕は非常に辛くて悲しくなる。大げさに思うかもしれないけど本当にそうなのだ。

 そういえば以前彼女が「君を見つめている時は君のことをかっこいいと思いながら見てる」って言ってくれたけど、じゃあ僕の事を見ている時は毎回そう思っていてくれてるんだな、なんて考えられるほど自分に自信が持てなかったのを思い出した。彼女もそうなんだろうか。彼女を見ている時、僕が毎回彼女のことを可愛いと思っていると信じてくれてないのだろうか。

 正直に言います。毎回思ってます。

 あ、気づいた。無言で彼女を見ている時に可愛いと思っているというよりは、彼女を可愛いと思った時に無言になっちゃうんだ。可愛くて言葉を失うレベル。

 そんな可愛い人が僕と一緒にいてくれるなんて幸せだね。

 彼女のことを可愛いと思ってるっていうことを書こうとすると自分が気持ち悪くなるのは予想できたけど、これは読み返した時に耐えられるかな。

 この文中で何回可愛いって言っただろう……。