かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

よもぎ

 やっと今週が終わる。

 やけにしんどかった一週間をなんとか乗り切った。

 今日も朝からお弁当作りを頑張った。

 いや、頑張ったとは言えないか。

 彼女が作っておいてくれたおかずを詰め込み。

 冷凍食品を詰め込み。

 よしじゃあこれも~って入れてたら、卵焼きを作る隙間がなくなった。

 僕の料理ゼロ。

 強いて言うなら、ご飯にふりかけを上手にかけたくらいか。

 実質作業時間は15分。

 事前におかずを用意しておけば、この短時間で準備はできる。

 だけど、その日に作らないといけないようなメニューもあるしね。全部がそうって言うふうにはできないだろう。

 本当に彼女は頑張ってくれてるんだなあって実感した。

 毎日朝起きて、お弁当を準備して、なんなら僕の朝ごはんも用意してくれて、それを一緒に住み始めてからずっとやってくれてた。

 文句も言わず。

 できた妻である。

 妻っていい響き。

 僕の妄想でもなんでもなく、彼女は僕の妻となったのだ。

 実感できるようなイベントがないので、彼女の名字が変わっても、特になんの変化もなく。

 銀行の口座の名字変更をしたっていうくらいで。

 何か書類でも書く時に、彼女の名字が違うっていうのを実感するのだろう。

 みんなの前では彼女のことを名字で呼んでいたから、これからなんて呼ぶべきかなあって考えてしまった。

 そういう機会があったときにも実感するだろうね。

 たぶん僕はニヤニヤして、デヘデヘしちゃうんだろう。

 今日、少し前の事を振り返っていて、彼女と今ずっと一緒にいられることの幸せを噛み締めた。

 だって少し前は、毎日仕事が終わってから彼女の家に寄り道してたんだよ。

 もしくは一回家に帰ってから、彼女の家に出掛けてたんだよ。

 彼女に会いたくて仕方なかったからできたことだけど、よくやってたなあって思う。

 かなり頑張ってた。

 今はそんなに頑張らなくても彼女が隣りにいる。

 それがとっても素晴らしいことだというのを、忘れないように。

 今までしていた頑張りを別のことに使うようにして、この幸せを維持していかなくちゃなと思う。

 もしくは向上させていかなくちゃいけない。

 だから嫌な仕事も頑張ってやるんだ。

 そうやって頑張るしかない!

 おわり。