かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

生活水準

 料理が上達してきた。

 上手に作れるようになったというよりは、慣れてきたというのが正解かもしれない。

 彼女は元々、僕よりも断然お料理ができたので、成長度合いは少ないかもしれない。

 僕は料理やらないこともないけど、絶対的な回数が少ない上に、母のサポート有りという状態だったので元々のレベルが低い。

 めちゃくちゃ低い。

 洗い物はまともにできないし、料理の手順も激悪。 

 そんな状態からなので、成長を感じやすい。

 今日、適当にお料理を作っていったわけだけれども、わりと短時間でおいしくつくることができた。

 めっちゃ簡単な料理なんだけどね。

 彼女がすごく美味しいって褒めてくれて、たくさん食べてくれた。

 上手にできたなあって自分で思うのも嬉しいけど、食べてくれた人が美味しいって言ってくれるのが一番うれしいよね。

 自分が美味しいものを食べるため、というよりは彼女に美味しいと思ってもらうために頑張って作ろうかなと思う。

 彼女はというと、やっぱり手際がよくなってるし、作業全体の時間っていうのがかなり短縮されていると思う。

 手早く、美味しい料理が作り上げられていく。

 最近になって、料理でもなんでも、やることの流れっていうのが形になってきている。

 どのふきんをどの用途で使うかとか、どこに食器を置くかとか、全然決まってないときって、ふきんを何枚も使ったり、置き場所はバラバラだったりしてあたふたしてた。

 今はある程度決まってきて、無駄がどんどん省かれてきている。

 この辺も僕らが仕事の時にやってたことに似ている。

 二人の生活においてマニュアルは作ってないけど、それに近い二人のやり方というのを作り上げていっている。

 こういうときはこうするとか、これはこうするというようなルールみたいなもの。

 仕事のときには他の物分りの悪い人たちのために、僕らが最も効率が良いと考えた仕組みをマニュアル化してた。

 二人で生活するぶんには、わざわざマニュアル化しなくても共通認識としてあればいい。

 物分りの悪い人たちもいないし。

 だいたいの相手が求めていることは分かるし、お互いが無駄を省いていきたいと思うところも近いと思う。

 どんどん生活が洗練されて、効率よく生活しやすい環境が整えば、僕らの生活クオリティは一定水準を超えていくだろう。

 おしまい。