かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

仏、襲来

 本日、ブッダさんがきてくれた。

 諸事情により人員が足りないため、一日だけ仕事をしに古巣へと帰ってきてくれたのだ。

 どうやら他の職場から誰が来てくれるか決まっていなかったため、わざわざ立候補して来てくれたようで、僕らがブッダさんが来てくれてよかったー!と大喜びしていたら、来てよかったって言ってくれた。優しい。

 彼女は何日も前から、ブッダさんが来てくれるのを楽しみにしていて、今日もすごく嬉しそうだった。彼女が嬉しそうだと僕も嬉しいし、僕自身ブッダさんと一緒に仕事ができるのはすごく嬉しい。

 いつも仕事に来るのが憂鬱だった僕らだけど、今日は軽い気持ちで仕事に向かうことができた。

 いつものクソみたいなメンツでの仕事に比べて、ブッダさんがいてくれるというだけでここまで気持ち的に違うのかと、改めて現状の酷さを痛感するとともに、ブッダさんの素晴らしさを感じるのであった。

 彼女はいつもの何倍かやる気に満ち溢れていて、表情も明るいし、元気だった。そしてブッダさんに対する感謝と、ブッダさん大好きという気持ちが溢れ出ていた。

 ブッダさんとしばらく話し込んだ後には、長話しすぎたかなあと気にし、この職場に戻ってきてくださいよ!と冗談交じりの本音をぶつけた後は、言い過ぎてウザがられなかったかなあと気にし、ブッダさんいてくれて嬉しい!という気持ちとブッダさんに嫌われないか、嫌がられてないかという不安が同時に襲ってきているようだった。

 彼女とブッダさんの会話を見ている限り、ブッダさんは嫌がるどころか楽しんでくれているようだったし、彼女がブッダさんが来たことで喜んでいることに対して、よかったなと思ってくれている様子だった。

 これは僕の勝手な想像ではあるけど、彼女や僕がいて、楽しく話ができて、ブッダさん的にも気楽にやれたんじゃないかな。気を遣うような相手もいないし、いるのは気の知れた相手だし。

 いつもの何倍か仕事もはかどり、でも疲労感はあんまりなくって、僕と彼女には満足感が漂っていた。

 一緒に働く相手がしっかりしていて、仕事ができる人というだけで、こんなにも違うものかと、僕も彼女も改めて感じた一日だった。

 本当にブッダさんには我々の職場に帰ってきていただきたい。

 僕にとっても、彼女にとってもストレスが軽い職場になるだろうから。

 優しい人なんだけど、いると気が引き締まるっていう、素晴らしい人。

 さすがブッダさん。