かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おかえし

 昨日彼女と遊んだのに、なぜだか数日前のことのように感じられる。不思議な感覚。

 さて今日はどうしてもやらなくてはいけないことが二つあった。一つは返却期限が今日までのCDを返しに行くこと。そしてもう一つは、彼女にお菓子の詰め合わせを作ってプレゼントすること。

 先月末彼女がハロウィンに合わせて用意してくれたお菓子の詰め合わせをもらって、大喜びした僕だが、彼女にお返しを渡そうと思っていたらいつの間にか忘れてしまうという失態を犯した。ここ何日か、いつ用意していつ渡そうかって考えていたんだけど、結局昨日遊ぶ時までに用意できなくて、彼女をがっかりさせてしまった。彼女は一昨日くらいには用意して昨日渡してくれると期待していたみたい。

 その期待を裏切ってしまったから急いだというわけではないんだけど、少しでも早く用意して渡したいと思った。

 そこで、CDを返却しに行きつつお菓子を調達して、彼女の休憩時間に間に合うように時間を調節して出掛けた。

 出掛けてすぐ、僕は己の犯した失態に気づく。めっちゃ道混んでる。まず近所のドラッグストアでお菓子を探そうと思ったんだけど、駐車場もめっちゃ混んでる。

 明らかに家を出るのが遅かった。

 お菓子を選ぶも、予想通り一箇所では満足な品揃えではない。これでは彼女を喜ばせることなど到底不可能。ここでじっくり考えていると時間がなくなってしまう。レジに並ぶが、大混雑。ここでも時間を浪費してしまった。

 会計を済ませ急いで車に乗り、百円ショップへ。しかしまた道が混んでいるため同じ信号に3回も引っかかる。焦っては正常な思考も安全な運転もできなくなるので、なるべく落ち着けと自分に念じた。

 百円ショップでは、まずお菓子を入れるための袋を探した。クリスマスシーズンだからそれっぽい袋がたくさん置かれてたけど、今欲しいのはそれじゃない。もっとお菓子がつめあわされているような袋だ。ざっと見てこれだ!と思ったのがあったのでそれを手にとり、ついでにお菓子コーナーで珍しいお菓子を探す。見たことないお菓子があったのでいくつか手にとり、お会計を済ませる。

 買ったばかりの袋に詰めてみると、なかなか良いボリュームになってきた感じがした。しかしまだ足りない。こんなものでは彼女を喜ばせることはできない。

 本来、そろそろ彼女の元へたどり着いている時間だが、こんな中途半端なプレゼントを抱えて予定通りに到着するよりは、少し時間を遅らせて自分が満足できるプレゼントを渡すべきだろうと判断。スーパーへと向かう。そもそも彼女には今日休憩中に訪ねることを伝えていないのだから、少し遅れることの問題点は僕が彼女と一緒に休憩時間を過ごすための時間が短くなるというところだけだった。

 スーパーは空いてた。大きいし。ここでもいくつかお菓子を手にとり、あと彼女が最近気に入っているチョコレートを買った。このチョコがここへ来た一番の目的。

 全てのお菓子を袋に詰めて完成。これだけのボリュームがあればいい感じなはず!と自信を持って急いで彼女の元へ向かった。

 なるべく人に会わないように、こそこそと職場に入り込む。

 休憩中の彼女にじゃーん!と袋を渡して、彼女のおぉ!っていう反応を見れて満足。

 彼女の好みや現在食べられるものを考慮して買ってきたことも彼女が察してくれて嬉しかった。

 だいぶ遅くなってがっかりさせちゃったけど、少しは巻き返せたかな。

 お菓子選び楽しいので、予算を決めておかないと思った以上にお金使っちゃうね。これ彼女見たことあるかなあ、食べたことあるかなあ、喜んでくれるかなあなんて、一つずつどんな反応をしてくれるかを思い描きながら選ぶの、最高に楽しい。

 ちゃんと用意して渡せて一安心した。

 遅れちゃってごめんね。