かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

レベルアップ

 お風呂に入っていて、鏡を見ながら顔を動かすクセがついていることに気づいた。彼女が鏡を見ながら顔を動かして変顔の研究をしていることを思い出して、こんなところも彼女の影響かなって思った。知らず知らずのうちに受けている彼女の影響を発見すると嬉しい気持ちになる。

 彼女と一緒に変な顔をして遊ぶことがあって、それからというもの前よりも自分の顔の動き方に関心を持つようになった。あと変顔することに抵抗感が薄くなった。自分の変化が面白い。

 そんなことがあって思いついたお話を今日はブログに書こうと思う。

 以前、無茶ぶりに対してある程度対応できるようになったということをブログに書いたことがある。以前の僕だったら「いやいやいや…」なんていってお茶を濁していたような場面でも、振られたことに対してちゃんと応えられるようになったのだ。ちゃんと応えられるんだから無茶ぶりではないか。僕が勝手にそう思っていただけで。

 まあとにかく、僕は以前よりレベルが上ったらしい。

 そうすると周囲の人達のノリの悪さみたいなものが気になってくる。

 職場の人が、上司のいじりみたいなノリのフリに対して「恥ずかしくてできません」って言い続けてぐだぐだしているのを見て、そういうのいいから早くやってくれって思った。やれば終わるような話だったし、どうしてもできないというような内容でもなかったから。

 以前の僕だったら気にならなかったのかもしれないなーなんて思いながら見てた。

 一つレベルアップした僕は、恥ずかしいという理由でぐだぐだしてるのが嫌いになったらしい。

 彼女がこの間、自称人見知りが嫌いという話をしていた。

 僕も自称人見知りなのでかなり痛い所を突かれた話なんだけども、彼女の言っていることは、上記のレベルアップした僕が抱いた感想と似ている。

 自称人見知りさんは、人と接するのが苦手とか恥ずかしいという理由で、人とうまく関われない。でもそんなもの何の言い訳にもならねえよという。

 いや、彼女はこんな乱暴な理論を振りかざしてはいなかったけど、本人の努力でどうとでもなる話だというような意見だったと思う。

 それを聞いた僕は結構厳しいこと言ってるなあと思ったけど、よくよく考えて見ればまあその通りだなという結論に至った。

 本当に人と接するのが苦手な人は、どれだけ時間がかかっても、どれだけ相手から関わってきてくれてもうまく人と接することができない。このような状態を人見知りというのであって、自称人見知りさんたちは違う。

 自分から他人へ積極的に関わっていく努力を怠っているだけの人たちなのだ。「人見知り」という言葉を自分たちの弱さの言い訳につかっているに過ぎない。

 確かにそうだ。人見知りだって言っておけば、人と積極的に関わるのを避けていても許されるような気がしてしまう。

 彼女はそうやって、自分の弱さを都合のいい言葉で隠してしまおうとする根性が嫌いなんだと思う。

 レベルアップした僕は彼女の思いを理解できる気がした。