かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

がんばりや

 彼女は頑張り屋さんだ。

 今日の仕事も、終わらせなきゃ帰れないってわけじゃなかったのに、最後まできっちり終わらせてから帰っていった。僕だったら終わんなかったーって言いながら帰ったろうなと思った。

 作業を引き継ぐよりも彼女が終わらせてしまったほうが正確だろうし、そもそも引き継ぐやつが仕事できないから、彼女がやってくれて職場的にはすごく助かったと思う。他の仕事に人員を回すこともできたしね。

 任された仕事をきっちり終らせるとか、やり始めたことを途中で投げ出さずにきちんと終わらせるっていうことを彼女は徹底しているように思う。時間的にどうしても無理とか、重要な仕事が他にあったとかいうことがない限り、無責任に終わらなかったーって投げ出すことはない。

 あと自分で思いついた改善案とか仕事も自分で責任をもってやる。中途半端にやってよしにするとか、誰かに伝えて満足するとか誰かにやってもらうとかってこともない。

 常に仕事をしながら、問題が発生したらそれにたいする改善案を提供する姿勢を持っている。こうしたらいいんじゃないかとか、これはもっと効率良くできるはず、みたいな意見を持っている。与えられた仕事をただこなしているだけではそういう視点は持てない。仕事に対して真面目で、頑張っているからこそ、問題点が見えてくるし、改善すべきところを見つけることができるのだ。

 発生する様々な問題を彼女は見て見ぬふりしない。

 必要と思えば他の仕事に追われていても、やりたくなくても、手を入れることができる。

 自分にとって損であるとか得であるとかっていう感覚はおそらく持っていない。必要と思うからやるだけであって、それによって褒められたいとか、評価されたいっていうのは、行動する一番の理由にはならない。

 周囲の期待には全力で応えようとするし、誰かのためになると思ったら自分のことは置いておいてその人のために頑張ることができる。

 頑張り屋さんだ。

 彼女を見ているとそんなに頑張らなくてもいいんじゃないかなって思うこともある。頑張りすぎて彼女が疲れちゃうよって。

 でも、彼女が頑張らないでいることで、悪い結果に至ってしまうことがすごく嫌だろうし、問題を見て見ぬふりしてそのまま放置しておくようなことも嫌だと思う。

 だから彼女は自分がしんどくても頑張ってしまう。

 ならば僕はその頑張っている彼女を助けようと思ってずいぶん経つ。助けられているかなあ、逆に負担になってないかなあなんて思うけど、僕は僕で頑張って彼女を支えたい。

 頑張り屋さんの彼女を頑張って支える。頑張ってる彼女素敵だからね。頑張った結果で絶望したり、疲れちゃったりしないように、助けてあげたい。