かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

お散歩もなか

 今日は彼女と遊んだ。

 今日は祝日。いつも遊ぶのが平日で混みとは無縁だけど、祝日はきっと色々混んでいるだろうなーと思っていた。

 事前に彼女と、我が家のわんこ、もなかをお散歩に連れて行く約束をしていた。

 もなかは生後6ヶ月。外でのお散歩も問題なくできるくらい大きくなったから、いつか行きたいねという話は前からしていたんだけど、今日やっとそれが実現できた。

 お散歩用にお水を用意したり、足を拭くウエットティッシュを用意したりして準備を整え、もなかを連れて出発。

 ついでに今日届いた、彼女にプレゼントするスマホケースをかばんに押し込んでおいた。一昨日注文して今日の午前中には届いた。この早さならきっと彼女はまだ貰えると思ってないし、びっくりしてくれる!って思ってウキウキした。

 彼女を迎えに行って、もなかの入ったケースを彼女の膝の上において貰ってしばらくドライブ。

 彼女にスマホケースを渡すと、やっぱり、もう届いたの!ってびっくりしてくれた。しかし色が思っていたのと違ってショックだったみたい。ピンク系の色だと思っていたら思ったより茶色だった、という。元から茶色だと思っていれば、それはそれでいい色だし素敵なケースだと思うんだけど、ピンク系の色を想像してたから期待を裏切られてしまったようだった。光のあたり具合で色合いが結構違って見えるし、これはこれで良いい色で素敵だと思ってくれた彼女はありがとうって喜んでくれた。

 予定していた公園に向かうと、駐車場がいっぱい。祝日パワー恐るべし。近くの別の駐車場に停めることができたので、そこでもなかのお散歩をすることにした。

 もなかははしゃぐと言うこと全然聞かないし、慣れない人に対して吠えたりもするから、彼女に迷惑を掛けないかすごく心配していたんだけど、すんなり彼女には慣れたみたいだった。吠えないし、抱っこされてもおとなしくしている。最悪の事態を想定していただけに、肩透かしを食らった気分だった。

 前に彼女が、犬に懐かれないっていう話をしていたのを覚えていたので、もし最初は懐かれなくてもゆっくり時間をかければ大丈夫!って思っていたのに、最初から全然問題なかった。

 もなかは彼女が気に入ったみたいだった。抱っこしてー!って要求はするし、首もとをぺろぺろ舐めるし、甘えてた。

 僕はもなかと戯れる彼女を見て、こんな休日に犬をお散歩させるような素敵なデートができるなんて、なんて素晴らしいんだろうという気持ちでいっぱいだった。

 もなかをびっくりさせようとする悪ガキがいたり、爆音のバイクでびびったもなかが彼女に抱きついて軽いパニックに陥っていたり、ちょっと障害もあったけれど、楽しくお散歩できたと思う。

 一旦家に戻ってもなかを置いて、再びお出掛け。

 ポテトが食べたい!ってことでコンビニへ寄って買い、その後ケーキが食べたい!ってことでケーキ屋さんへ行き、もぐもぐ。お昼ごはんを軽い物で先に済ませてあったので、良いタイミングでおやつとなった。ケーキを美味しそうに食べる彼女可愛い。ケーキと彼女はすごくあってる。仲良しな感じ。

 本屋さんに寄って漫画を買い、文具屋さんに行ってボールペンを買った。完全に僕が行きたかっただけなんだけど、彼女も快く付き合ってくれた。ありがたい。

 その後、彼女が仕事用のジーンズが欲しいってことで服屋さんに。一緒に遊んだ時に服を買うと、その後彼女がそれを着たり履いたりしているのを見るのが楽しみになる。良いお買い物だった。

 ついでにスーパーにも寄って、彼女がお気に入りの梅干しを購入。本来の目的は別だったんだけど、目的のものは無く、代わりに梅干しを見つけた。僕の欲しいものはなかったけど、彼女の欲しいものが見つかってよかった。この時ほぼ無意識に僕がお金を出して買っていたので、その後梅干しありがとう!って彼女に言われて、一瞬理解できなかった。なんか梅干し買ってあげて喜んでもらえるっていいね。素朴な感じがする。ダイヤとかじゃないんだよ、梅干しだよ。そんな彼女が好き。

 それからCDショップへ行って、彼女が欲しいCDを購入。棚になくて焦ったけど、他のところにあったみたいで無事手に入った。初回版のCDがちゃんと手に入ってよかった。

 振り返ってると今日は盛り沢山だったなあって思う。色んな所行ったし、色んなお買い物してる。

 しかし今日はもっとある。

 夜はだるまさんに焼肉を奢ってもらう約束になっていたのだ。

 毎回奢ってもらっているので、さすがにそのまま奢られっぱなしもよくないってことで、事前にお菓子屋さんに行ってプレゼントを用意することに。

 ここで僕は彼女の選んだお菓子に、無意味なケチを付けて嫌な思いをさせてしまった。言わなくていいことだったし、言い方もよくなかったし、言った後の行動もよくなかった。全てが良くなかった。

 ここ最近、僕はこうやって余計なことを言ったり、言い方がよくなかったりして彼女に嫌な思いをさせることが多い。彼女に嫌な思いをさせてやろうなんておもって言ったりやったりしている訳ではないんだけど、結果的にそうなってしまっている。

 これ言ってみようかなとか、こうやってみようかなっていうちょっとした思いつきみたいなものを、あまり深く考えずに実行するとだいたい良くない結果が待っている。

 これどうしてだろうって家に帰ってきてから一人反省会を開いたんだけど、きっと調子に乗ってるんだなっていう結論に至った。前だったら、これを言ったら彼女がどういう思いをするだろうかとか、これは嫌な思いをさせる可能性があるかもしれないからやめとこうとか、慎重な言動を心がけていたんだけど、最近はきっと無意識のうちにこれくらいなら大丈夫というようなおごりがあったんじゃないかと思う。彼女のことを考えていなかったわけではないと思うんだけど、ただ配慮や努力が足りてなかったんじゃないかなと思う。

 今忙しくて、心や身体があまり休まらない。僕自身余裕がなくなっているなっていうのは感じる。だからといって彼女に嫌な思いをさせていいわけがない。余裕がなくても彼女のことをしっかり考えなければいけないのは当たり前だ。彼女は僕の発言に対してイライラしてしまったり嫌な気分になるのは自分のせいかもしれないって思ってくれていた。彼女もやっぱり疲れていて余裕がなくなっている部分はあると思う。でも、僕の発言によって嫌な思いをしてしまうのはやっぱり僕の責任で、彼女が悪いわけじゃない。彼女が疲れていなくても、今回のような僕の発言はやっぱり嫌な思いをさせていたと思う。

 すごく前に、彼女は「現状にあぐらをかいて努力しなくなってはいけない」と言っていた。今僕はまさにそのだめな状態に片足以上踏み込んでいるんじゃないかって思った。手遅れ一歩手前くらいの。今日一人反省会をしてその事実に行き当たって、自分の気持ちのゆるみみたいなものを自覚した。努力を怠ってはいけない。

 だるまさんとの焼肉時にも僕は彼女に嫌な思いをさせてしまっていて、自分が不甲斐なくて泣きそうだった。

 だるまさんとの焼肉自体は仕事の愚痴で盛り上がって、お肉も美味しく食べられた。いまの環境に不満がありすぎて、同じ話を色んな人にしていて、どれを誰に話したのか分からなくなっているレベル。嫌な顔せずに話を聞いてもらえたのでよかった。

 用意しておいたお菓子を渡すと、露骨に嬉しそうに照れていてあげてよかったなと思った。だるまさんはこういう感情表現が分かりやすいので何かプレゼントしたくなる。

 食事を終えて解散した後、まだ帰るには少し早い時間だったので、寄り道して彼女としばらく過ごしてから帰宅した。

 彼女を喜ばせられるように、楽しんでもらえるように「現状にあぐらをかいて努力をしなくなってはいけない」という彼女の言葉をもう一度しっかりと受け止めたい。