かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

悪夢

 寝ている間に夢を見た。

 彼女が離れてしまっていった夢。

 昨日、彼女を怒らせてしまうという出来事があって、それがずっと僕の中で気になっていたのかもしれない。

 原因も、経緯もよく分からないのだけれど、彼女はもう僕のそばにはいなくて、僕はその事実を受け止めていてた。悲しいんだけど諦めているというか、こうなってしまっては僕にはもう為す術がないという風な感覚に囚われていた。

 関係を修復しようとして、何度も行動したんだけどそれが状況を好転させるどころかどんどん悪化させてしまって、手遅れになってしまったというような状態だったのかもしれない。

 夢の中の僕に分かっていることは、彼女はもう別の人と一緒にいて、僕の元へは戻ってきてくれないということ。

 妙に落ち着いた気持ちと同時に絶望感みたいなものがあって、悲しかった。

 それからの展開を覚えていないんだけど、もしかしたらそこですぐ目が覚めたのかもしれない。目覚めた僕は夢だったことに安堵した。本当によかったって思った。

 そんな悪夢を見た今日は、彼女と仕事が一緒の日ではなかった。でも入れ替わりだったのでちょっとだけ話はできた。彼女がいないのでただだらだらと仕事をこなし、今日の夜彼女に会えないかなあって考えてた。彼女の用事が終わるのと僕の仕事終わりの時間が合えば、可能性はある。

 仕事が終わって、帰る時間になっても彼女から連絡が来ていなかったので、今日は会えないかもしれないなーと思いつつ仕事終わったよっていう連絡を入れた。そしたら彼女からまっててーっていう返事が来たので僕はやったーって思いながらコンビニの駐車場で彼女を待った。

 現れた彼女はいつもの服装と違って、OLみたいなスタイルだった。新鮮で思わずうひょってなった。こういう風な服装も似合っている。髪もくるっと巻いてあって可愛かった。夜遅い時間だったから、OLさんの仕事帰りっぽい見た目が周りから見たら不思議だったかもしれない。完全にどこかの事務で働いている人みたいだった。

 普段しない格好をしていたから、僕に見せるためにわざわざ会いに来てくれたようだった。

 すごく寒かったから温かい飲み物を買って、話をしながら飲んで、寒いのにアイスを買ってから帰った。

 帰り道が途中まで一緒だから、いつも僕が前を走って彼女がついてきてくれるんだけど、別れる時に彼女がパッシングしてくれるのが僕はすごく気に入っている。これしてくれない日があったら一回停まって彼女になんでしてくれなかったの?どうした?って言いに行くかもしれない。うざいね。

 一応車に乗る前に別れのあいさつはしてあるわけだけど、最後にもう一度ばいばいっていう意味を込めて合図をしてくれるのが僕はすごく好き。

 一日の始まりが最悪な気分だったけど、終わりは楽しい気持ちで帰ってこれて良い日だった。