かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

トークスキル

 今日は彼女のトークスキルについて考えたいと思う。

 彼女のトーク力が素晴らしいっていう話は過去に何度もしたから皆さんにも伝わっているだろう。

 自分が話し手となってみんなに説明するとか、会話中の相槌とか切り返しとか。とにかく上手い。

 話をまとめるのが上手いし、状況の説明が上手い。最初から順を追って説明していくというような場合、きちんと順序立てて分かりやすく流れのとおりに説明し、その際相手の理解度によって補足を挟むこともできる。だから誰かに何かを教えるっていうのもうまく出来る。

 誰かの話を聞いている時には、効果的なツッコミとか彼女じゃなきゃ思いつかないだろうなっていう切り返しがたくさん出てくる。

 僕が彼女と話している時に感じる楽しさはどこからやってくるのだろうか、と考えると、やはり彼女のトークスキルによるものだろうという結論に至る。

 彼女が隣にいてくれるだけで楽しいとか、彼女を見ているだけで幸せとか、そういうのももちろんあるけれど、では本当に彼女が隣にいるだけで幸せいっぱいで楽しいかっていったらそれはなんだか違う。彼女と一緒にいて、楽しく会話して笑ったりしているから楽しいのだ。

 僕には話題を作り出す力というのが恐ろしく欠如している。なにか話をしなきゃ、話題を出さなきゃって思うけど全く思いつかない。それに対して彼女はあれやこれやと話を出してきてくれる。ぽんとこちらに話を投げかけることができる。お陰で話題が尽きることがない。

 あと彼女は話題の失速を見極めるのが早い。この話題、もう盛り上がらなくなってきたなっていう失速感あるじゃない。そういうときにばっさりとその話題を切り捨てて次に行ける。これができないとつまらない話をずっとだらだらと続けることになってしまう。主に話したがりの人が陥る状態。聞く方はもう飽き飽きなのに話題を引っ張ってるみたいな。彼女は話をしていて、さっと次の話題に移行する。こちらにこの話題ダレてきたなって思わせることもない。

 僕が相手の時は、僕がつまらない話を続けようとすると、はい終わり!って感じで強制的に終わらされる。もちろん他の人相手の時はそんなに強引なことはしないよ。そういう時はたいてい僕自身もそろそろこの話題が盛り上がらなくなってきてるなあって感じている時なので嫌な気持ちは全くしない。

 彼女は会話の中で、その話の内容はもちろん、それを聞いている人たちの表情とか動作にも気を配っている。この話題の時、あの人の反応はどうだろうみたいな。笑ってる、つまらなそうにしている、時間を気にしているとか。それによって彼女が話し手なら話題を変えてみたり、聞き手なら流れを変えるような発言をしてみたり。

 そう、指揮者みたい。彼女は会話をうまく進行するために指揮を取っている。あるいはバランスを取っている。

 彼女がいない時の会話につまらなさを感じてしまうのは、単純に彼女が不在だからという理由の他に、彼女のそういう助力がないからというのもあるのかもしれない。