かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

強くない

 彼女が強いって記事を書いたら、彼女から強くないよーと言われた。その辺もっと考察しておくれと。それから数日間。僕はたまにそのことを思い出しては考えていた。

 そして今日気付いたことがある。まず僕の言う「強い」が広義的だということ。気が強いとか精神的にタフだとかドッキリに動じないとかもしくは肉体的に強いとか、強いにも色々ある。

 彼女のことを強いと表現するとその中のどれにでも当てはまってしまう。そうすると僕の言いたいことと伝わり方に差が生じてしまう。

 漠然としてはいるけど「強い」という印象を僕が受けているのも事実。

 ではどういう部分から「強い」という印象を受けているのかについて考えてみた。

 そこで気付いたのが、彼女には度胸があるということだ。大舞台に動じないような精神力がある。本番前の緊張みたいなものは皆無らしいし、みんなの代表となって発表してくださいなんていう機会にも臆することはなさそう。あと年上の人とか上司に対して意見もできる。もちろん失礼にならないよう配慮された適切な意見としてね。

 そういう度胸が僕には全くない。だからそういう彼女を見ると強いなあって感じる。

 あとは、自分の考えをしっかり持っていること。これは彼女の良い所として何度かあげたと思う。正しいと思うことを実行する強さっていうのがあると思う。周りのことを気にしてやめとこうとか、自分がたいへんだからやめとこうとかならずに貫き通せる。もちろん全て貫き通せているわけじゃないし、諦めたり妥協したりする部分はあると思うけど、それでも彼女はしっかりと自分というものを持っていて決してそれを損なうことはない。

 こういう部分によって僕は強いという印象を受けているんだと思う。

 彼女の強さというのは彼女の中の一部分に過ぎない。だからこの部分だけを見て彼女は強いと言ってしまうのは横暴だったかもしれない。ただ彼女のそういう部分が目立つことも確かなのだ。普段あんまり弱音を吐かないし、しっかりしてるし頑張り屋さんだから、彼女の弱い部分っていうのは周囲に対してあまり晒されない。

 どちらかといえば彼女の中で弱い部分の方が多いんだと思う。そしてその弱い部分を彼女は自覚しているし、それに悩まされることも多いから強いという表現に違和感があるんだと思う。

 僕だって今仮に自覚していない部分を指摘されて、だから強いんだって言われてもそんなことないよって言うだろう。

 彼女が本当に強かったら、僕はきっと彼女のそばにいたいとここまで強く思わないだろう。彼女に弱い部分があって、それを僕が支えてあげたいとか助けてあげたいと思うからこそ、そばにいたいと思うのだから。

 彼女は他の人があまり持っていない強い部分を持っているけれど、決して強いわけではない。これが結論かな。