かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

新しい自分

 ふと、彼女は一体僕の何を気に入ってくれたんだろうって思った。

 確認のため、昔を振り返りつつ、彼女が一時期僕のことを書いてくれていたブログを読み返してみた。

 嬉しい事が書いてありすぎて頭がおかしくなりそうになった。当時更新されていく記事を読んでいる時は、嬉しかったけどこんなに涙が出るほどじゃなかった。でも今読み返すと泣ける。

 僕の優しいところが好きとか、僕と一緒に仕事の日は楽しいけどいないと寂しいとか書いてくれてて、おかしくなりそう。嬉しい。

 明日は僕に会えないからつまらないとか、明日は遊ぶ日だから楽しみとか。僕が休みの日に会いに行ったら嬉しくてムフムフしちゃうとか。

 読み返してよかった。今すごくいい気分。幸せ。

 普段の彼女って反応がクールというか、僕と遊ぶのを楽しみにしてウキウキしてるという風には見えないから、今の彼女もこんな風に思ってくれているんだよねきっと!と思って嬉しくなった。

 基本的に考え方がネガティブだから、つい自分だけが彼女と遊ぶのを楽しみにしていて、彼女はそれに付き合ってくれているっていう風に考えてしまう。一度そうじゃないんだって思ってもしばらくするとまた同じ考えが湧いてくる。面倒くさい。

 もう一年以上前のブログだから彼女の僕に対する意識とか、もしかしたら考え方も少し変化しているかもしれないけれど、根本は一緒だろうからここは余計なことを考えずに素直に喜ぶことにする。

 また忘れた頃に読み返そう。

 それで、僕が今の職場に来てしばらく、僕は彼女のことを可愛いとは思っていたものの恋愛対象としては見ていなかった。だから僕から積極的に彼女にアプローチを仕掛けることもなく、彼女からの働きかけがなければこんなに仲の良い関係になることはなかったはずだ。

 慣れない職場に緊張しながら、とりあえず一生懸命働いておこうと思っていたあの頃の僕を見て、彼女は何かしらの魅力を感じてくれたということで、それは凄いことだということを今になって改めて思う。

 当時の僕に対する彼女の接し方は積極的で、あなたと仲良くなりたいんです!ってもうほぼ口に出しているような状態だった。彼女が僕に対して恋愛感情ではないにしろ、好意を持ってくれている事は疑いようがなかった。

 短期間でこれだけの好意を向けるに値する相手だと思ってもらえたことが凄いことなのだ。

 彼女がそばにいることが日常になっていて、どうして彼女が一緒にいてくれるのかっていうことを考えなくなっていた。

 うぬぼれてしまうのが嫌で無意識の内に考えないようにしていたのか、さっきも言ったように根がネガティブだからなのか、僕が一緒にいたいと思っているから彼女が付き合ってくれている、僕を嫌いではないだろう、という最低ラインで安心してしまう。

 僕のことが好きだから一緒にいてくれる、僕と一緒にいたいと思ってくれている、僕と会えるのを楽しみにしてくれている、そういう風にポジティブに考えた方がいいね。100%そうじゃないにしても彼女はそういう風に思ってくれているからこそ一緒にいてくれるんだろうから。

 僕があまりにも卑屈になってしまったら彼女も気分が悪いだろう。

 毎日24時間一緒にいたいけど、それは諸事情あって無理だから我慢している。僕に会いたくて会いたくてたまらない、と思っているということにしておこう。こんなの彼女に否定されるまでもなく、自分でそんなわけないと否定してしまうんだけどね。

 いや、今日一日こう考えて過ごすことにしよう。新しい自分になれるかもしれない。