かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

長話

 仕事終わりの長話。職場を出て駐車場でその日終わりまで働いたみんなで話をする。最近多い。なんでかといえば、きっとみんな仲良くなってきて仕事の愚痴や文句を言い合えるようになったからだと思う。

 この話は大事だなあって感じる。仕事中にはできない話をここでじっくりすることで、仕事中にこんな風に考えて動いていますよっていうこととか、相手に対してこういう部分大変だと思いますとか頑張ってると思いますとか言い合うことで、仕事を円滑に進めるための土台作りができているんじゃないかなと思う。

 彼女の頑張りとか、考えとかもみんなに分かってもらう良い機会だと思う。

 普段彼女がどんな思いで仕事をしているのかとか、どんなにみんなのことを考えて仕事をしているのかとか、こういう会話をすることによってみんなが少しでも理解してくれれば、きっと彼女もやりやすくなるし不必要な心配をしなくてよくなるはずだ。彼女がいままで上司や周囲から受けてきたひどい仕打ちも、みんな聞いてくれて、そんな事おかしい!って言ってくれる。

 僕だけが彼女の苦しみを知っていて、彼女の苦労を知っていて、っていうのも僕としては悪くない気分だ。でも同じ職場で働く仲間たちがそれを理解してくれているというのも非常に重要なことだよね。完全に心を許せる相手ではないけれど、少なくとも今まで彼女にひどい仕打ちをしてきた人たちよりもずっとまともな仲間に彼女のことを知ってもらうのは大事なことだと思う。

 こういう話の場なら、彼女の話をどんどん盛り込んでいっても違和感がないから、僕は彼女のつらかった思い出とか、気配りだったり頑張りだったりっていうのをさり気なく挟み込んでアピールしたり、彼女が自分のことを話しやすいようにアシストしたりしている。

 前にも書いたけど、僕は彼女が今まで頑張ってきたこととか大変だけど耐えてきたこととか、彼女は偉いんですよっていうのを褒めてみんなに聞かせたい。それをこの場で上手くやれる気がして嬉しい。

 今日は話の中で彼女が僕のこと褒めてくれた。僕が異動してきたことで、彼女に対する風当たりが多少弱くなったと。僕の存在が彼女の助けになったってみんなの前で言ってくれた。これすごく嬉しかった。彼女から直接僕に褒めてくれるのも嬉しいけど、みんなに対して褒めてくれるのもかなり嬉しい。あんまり褒められることもないしね。

 僕の存在で彼女の立場が良くなることとか、周囲の評価が正当なものになることとか、そういう風になればいいなあって最初の頃からずっと思っていたから、それが多少なりとも上手く行っていたのかなと思うとそれも嬉しい。彼女が実感するくらいの助けになれていたってのは誇らしい。

 というわけでこんな収穫もあるので帰る時間が遅くなって彼女と二人きりで話す時間もなくなっちゃうというデメリットはあるけど、仕事終わりの雑談タイムはわりと好き。今日は長話しすぎて僕と彼女はぐったりだったけどね!