かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

自分の価値

 明日からしばらく彼女と仕事が一緒の日がない。以前の僕だったらいま死にそうなくらいへこんで、会えないのいやだーいやだーって言っていたんだろうけど、僕はちょっとだけ強くなった。彼女と仕事が被らないのは悲しいし、寂しいなあとも思うんだけど、絶望的な気分にはならずにいる。

 とある理由で彼女と数日会えない日があって、その時すごく悲しかったんだけど、そのおかげでその時に比べたら仕事が被らなくて会えない事くらい大したことじゃないなって思えるようになったのだ。この思考のおかげでだいぶ楽になった。

 考え方一つで変わるものだなあっていう。でもこれは自分で気づかないと意味がない。誰かに同じことを言われても自分がそうだなって思える、受け入れられる状態になっていなかったら意味が無い。

 それにもう一つ彼女と会えなくてもあまり悲しくならずに済む理由がある。それは彼女に思われてるなーっていう実感があることだ。きっと彼女は前から同じように僕のことを思って色々してくれていたんだと思う。最近になってそれを僕がより多く感じられるようになったんじゃないかなって思う。受け取り方が変わったとも言えるかもしれない。

 例えば彼女が僕の方に近づいてきて話し掛けてくれたとして、以前なら僕が彼女と話したいと思っているからその願望を叶えてくれたんだっていうような考え方をしていたんだけど、今はもっと素直に、彼女が僕と話したいと思っているからこっちに来てくれたんだなって思える。

 ずっと、僕が会いたいって言っているから会ってくれるんじゃないかとか、僕が放っておかれると悲しむから話し掛けてくれるんじゃないかとか、考えなくてもいいことを考えてしまっていた。そういう側面もあるかもしれないけど、それだけじゃないってことも分かってはいたんだけどね。

 彼女が会いたいなと思っていたとか、会いに行こうと思っていたとか、そういう風に言ってくれることで僕には彼女が会いたいと思うくらい価値があるんだって思って嬉しくなっていた。

 それが段々積み重なって、僕は割とポジティブに、彼女の行動を自分にとっていいように考えられるようになった。

 彼女は僕のことを大切に思ってくれているし、会いたいとも思ってくれているし、話もしたいと思ってくれているって考えられる。

 彼女にとっての僕の価値が割と大きいんじゃないかなってことに気付いて、その自覚が出てきたってことかな。

 調子に乗らないようにしないといけないけど、最近僕はこの考え方でけっこう幸せを感じているし、会えない悲しみも軽減されている気がする。だからこの考え方自体はきっと良いものだと思う。

 もっと早く気付けよって彼女に言われそう。