かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

スマートさ

 僕はどうもスマートさに欠けるらしい。欠けるらしいっていうか欠けている。

 仕事終わりにコンビニ寄ろうぜーっていうのですらスマートに誘えない。スマートスマートって考えると、絶対こんなこと言われても嬉しくないっていう台詞ばっかり思いついてだめ。ほら、コンビに行くぜ!ついてこいよ!みたいな。全然スマートじゃない。話がしたいからコンビニへ行きませんか、とかさらっと言えればいいのかな。あ、でもこれだと決定権を彼女に委ねてしまうのがよくないかなって考えてしまう。君とゆっくり話がしたいからコンビニ行こう!でいいんだろうか。もうここでこんな風に考えてるのがスマートじゃないんだよ!ばか!

 昨日、僕が今まで彼女の前でスマートだったことあるかなって考えたけど、全然出てこなかった。結構考えたけど出てこないから、しまいには僕の人生にはスマートさが欠けているんだろうなっていう深いところまで考えが及んでしまった。

 ドラマを観ていて、彼女が登場人物に対して素敵って言っているとテレビの向こうの人が羨ましくなる。僕もあんな風に彼女に素敵って言ってもらいたいなあって。僕もスマートさを手に入れたら素敵って言ってもらえるかなあって。

 スマートさっていうのは、今僕が持っているマイナス面と正反対のものだと思う。優柔不断でぐずぐずしていて、はっきりしない。言いたいこともいえずぐだぐだしてしまう。

 言いたいことをはっきり言って、決断力があって、そこにさりげない気遣いを混ぜ込むわけでしょう?

 気遣いならできる、僕は彼女のことをいっぱい考えているから。考えすぎて行動が鈍っている感は否めないけど。となるとやはり言いたいことをはっきり言うことと、ばしっと物事を判断して決断する力ですね。

 まてまて、僕は仕事では多少スマートに動けてるんじゃないだろうか。根本的にスマートさが欠けているのは揺るぎない事実だけど、それでも彼女の前では特別だめなんじゃないかなあ。

 ちょっと前に彼女の気持ちを僕が勝手に想像して勝手に気を遣って、勝手に自制するのやめようって思ったのにそれ全然できてないな。結局そういうことを考えているせいで僕はスマートさに欠けるぐずに成り下がっているんだろう。それで彼女にも嫌な思いとかさせちゃってさ。叫びながら走り出したい。

 僕の中にある干からびたスマートさに水を与えて、そこから何らかの芽吹きがあることを願いたい。

 優柔不断でぐずぐずするのなおしたい。