かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

とくべつ

 彼女とはどんな話でもできる。どんな話でもっていうと風呂敷を広げすぎだろうか。他の人とは絶対に話さないだろうなと思う話を彼女とはよくする。

 僕の中で周りの人が僕のことをこういう風に捉えているだろうな、こんな人だと思っているだろうなっていうイメージみたいなものを勝手ながら想像しているので、それから逸れた発言とか行動を取らないように普段気をつけている。たまにテンションが上って変なことをする時はあるけど、一応気をつけている。

 彼女の前ではそういうことを気にする必要がない。本来の自分でいられる。イメージに沿ってキャラ付けする必要もないし、思いついたことをそのまま言える。彼女と話していて本当に馬鹿なこと言ってるなあって思う時があるけど、それが物凄く楽しいので良い。第三者がいるわけでもないしね。

 僕は彼女にこれ以上ないくらい心を許している。彼女にこんなことを言って大丈夫だろうかなんて考えるよりも、彼女に自分の思っていることを伝えたい、分かってもらいたいとか、この話をして盛り上がれたら凄く楽しいに違いないというポジティブな思考が先に立つ。それに心配しなくても彼女はかなり広い心で僕のくだらない発言を受け入れてくれる。

 思いついたことを彼女と共有して、その話で盛り上がれる楽しさは格別だ。

 彼女とは話題のレベルが同じか近いので、話を合わせる必要もない。面白いと感じるツボも似ているし、発想も似ていることが多い。

 他の誰と話してもこの楽しさは味わえないだろうし、他の誰かと彼女と同じように盛り上がりたいとも思わない。

 気兼ねなく話せて話題を無理に合わせなくても楽しめて、どれだけ長い時間話していてももっと話していたいと感じさせてくれる、そんな彼女は間違いなく僕にとって特別な存在だ。

 僕がそう感じられるのは、彼女の優しさや気遣いのお陰だと思う。

 あ、そういえば僕は彼女に対して、できる限り優しくしたいと思っている。甘やかしたい。優しさだけじゃだめとかよく聞くからちょっと不安だけど、僕が彼女のためにできるのは彼女のことを思って優しくしてあげることだと思う。誰よりも彼女のことを考えている自信があるから、誰よりも彼女に優しくできるはず。

 彼女が僕に対して優しくしてくれる倍以上の優しさをお返しできるようにしたい。