かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おうとつ

 最近僕はちょっと調子に乗っていたかもしれない。彼女がそばに居てくれることが当たり前と思っていたかもしれない。そうじゃないことは十分に分かっているつもりなんだけど、そのことから目を離してしまう時があるのも確かだ。僕はきっと今日までそんな状態で、ちょっとだけ自分に自信を持っていたと思う。

 自分に自信を持つっていうのは良い事かもしれないけど、それによって見えなくなるものがある気がしてできれば謙虚な気持ちのままでいたいと思っている。でも僕は調子に乗っていた。今日ちょっとした出来事でそれに気付いた。

 彼女が僕と一緒にいてくれるのは当たり前ではないし、彼女が僕を好きでいてくれるのも当たり前じゃない。彼女にとって僕が重要な存在であるって思い込んでいるけど、そうである確証なんてない。ある日突然僕の前から姿を消してしまうかもしれない。彼女が何かを決断する上で僕の存在なんてなんの意味も成さないかもしれない。少し前までそんな風に常に考えていたのに、それを忘れていた。ちなみに今はその思考が復活している。

 もっと彼女に思ってもらう為には僕がもっと努力してもっと頑張らなければいけないんだろうなって。今の僕じゃ足りないんだろうなって思う。

 書いててへこんでくるので楽しかった昨日の事を思い出すことにします。

 昨日彼女とクレープを食べたんだけど、その時に女子高生が近くを通って「いいなあー」って言っていた。前後の会話は聞き取れなかったから何がいいなあって話だったのか僕は分からなかったけれど、でもそのタイミング的に僕と彼女が楽しそうにクレープを食べている姿を見て言ってくれたんだと思うことにした。そうすると僕が幸せ。他人にいいなあーって思われるくらい素敵に見えたんならそれは凄いことじゃない。

 僕は彼女といる時に、他人からどんな風に見えてるのかなって考えることがある。カップルに見えてるかそうじゃないかという点ではなく、その一段階上の、どんなカップルに見えているかという点。男女が二人で歩いていればカップルと思われるのは必然だろうからね。

 何度も言っているように彼女は可愛いから、僕は自慢げに彼女と歩くことができる。道行く男が彼女を見ていたら、可愛いなあって思ってるんだろうなって思うし、その可愛い彼女の隣に僕がいれば、あんな可愛い子といられるなんて羨ましいって思われてるかもしれないなーなんて妄想する。

 道行く人に羨まがられるようなカップルに見えてたらいいのになあ。それには僕のスペックも要求されるか。そうなると厳しいな。

 もし彼女と僕が全く知らない他人だったとして、彼女が男と歩いていたらきっと僕は羨ましがるだろうし、妬むだろう。あんな可愛い子と付き合ってるなんていいなーって思うに違いない。

 僕もそんな風に思われたいなって、そういうお話でした。