かばのにおい

「彼女」について綴るための場所。非常に私的な内容となりますのでご了承ください。

おけしょう

 今日、目が覚めると体が凄くしんどくて凄く起きたくなかった。いつもより仕事の時間が早くて、ゆっくりする時間もない状態。無理やり起きて支度を始めると彼女も起きたようだった。二人とも今日は早い時間からの出勤。起きた時は最悪の気分だったけど、彼女が一緒だからまだましだと思えた。これで彼女が一緒じゃなかったら僕はもっと元気が出なくてもっと憂鬱だっただろう。毎回彼女の存在に助けられている。

 職場に着いて彼女と顔を合わせた時に寝起きの顔してるって言われたけど、彼女も相当疲れた寝起きの顔していた。

 毎回思うけど、よほど時間の余裕がなくてやばいとき以外彼女はしっかりお化粧をしていて偉いなあって思う。男からしたらお化粧毎日しているっていうのは凄く大変だろうなあっていう感想。僕なんて髪にワックスとかつけてセットするのも面倒であんまりやらない。仕事に行く時だって10分もあれば身支度全部済ませて出発できる。でも女の人はそうもいかないから大変だよね。彼女のお化粧具合が僕はとっても好きだ。お化粧してますよーって主張し過ぎることがない。彼女の可愛さを上手に引き立てている。今日はこうしてみたっていうちょっとした変化も効果的で可愛い。お化粧の上手い下手をしっかり判断はできないけれど、彼女は上手いんだろうなあって思う。ただ形式的なお化粧をしているだけでなく、考えて工夫している。ものは違えど僕も同じように考えて工夫して試行錯誤するのが好きだから、彼女が熱心になる気持ちが非常によく分かる。

 とはいえ今日みたいにきっと凄くしんどい日でもお化粧をしてきているのは本当に偉いなあと思う。女性からしたらそれは当然なのかもしれないけど、僕からしたら凄いことだと思う。しんどい顔になっているからこそお化粧をしなきゃいけないっていうのもあるのかなあ。何にせよ大変だ。 疲れた顔をしていても彼女は可愛いのでついつい彼女の顔を眺めてしまう。 いつの間にか僕はお化粧に詳しくなって、今日はアイライン引いてないんだなあとか、今日はシャドウの色違うんだなあとか分かるようになってきた。 彼女が好きなことや、興味を持っていることには僕も興味があるし理解したいと思っている。お化粧についてもそうで、化粧品に関して彼女は非常に熱心だし、知識もある。化粧品を一緒に見ているととても勉強になるので僕の知識も増えていく。彼女が可愛くなるのは大歓迎だし、協力できることがあるのならしたいからね。一緒に良い化粧品を探すのとか楽しい。 彼女が化粧品について話をしたときに、僕が理解できなくても彼女は許してくれるだろう。だけどそこで僕がその話に受け答えができたら彼女は楽しくお話ができる。最初の頃にくらべてそれができるようになってきたかなって思う。全く知識のない僕に、どれがいいと思う?って彼女が聞いてきてくれたから興味を持つことができたんだなあ。 仕事中も、そしてオフの日も、僕と一緒に買いに行った化粧品を使っているんだなあと思うと感慨深い。そういう視点で彼女を見ていなかったから次あった時はそれを意識してみようかな。嬉しくてニヤニヤしてしまうかもしれない。 単に彼女を見つめただけで可愛くてにやにやしてしまいそうではあるけども。